隣の先輩

 好きになってもらえる可能性は私よりも高いから。宮脇先輩は私とは違うから。


 辺りはまだ大粒の雪が降っていて、アスファルトを部分的に隠していた。


 明日まで待てばもっと探しやすくなるのかもしれない。



 でも、もし雪の中に埋まっていて、雪が溶けて、流れてしまったらピアス(宮脇先輩の気持ち)は永遠に見つけられなくなってしまうかもしれない。


 寒さに体を震わせる。いつの間にか私の体も冷えてきていた。でも、大丈夫だと言い聞かせた。

 今の私にできる唯一のことだった。


 そうしたのは自分のためでもあったんだと思う。


 ずっと好きでいてほしかった。お似合いだと心から思えた相手だからだ。


 私はあの写真の中の公園までたどり着く。


 真っ白い世界に包まれながら、その姿を隠していたけどどうして宮脇先輩がそこにいたのか分かる気がした。


 私が写真を見て、すぐにこの場所だと分かったようにここは昔と全く装いを変えずにそこにあったんだ。


 宮脇先輩と先輩の大切な思い出の場所。


 私の口から雪に負けないくらいの白い息がこぼれていた。


 どこにいたか聞けばよかった。


 携帯を取り出すということは、座っていた可能性が高い気がした。


 ベンチの近くを重点的に探すことにした。


 最初に探したのは屋根のあるベンチとテーブルのある場所。