隣の先輩

 そんなことで軽いやりとりをはじめてしまった。


 私と咲はただ、そんなやりとりを見守っている。


 背丈はもちろん、依田先輩のほうが高い。


 だけど、愛理のほうが大人びた顔立ちをしているからか、彼女が姉と言われても疑いなく受け入れられる気がした。


 そのとき、西原先輩が私にそっと話しかけた。


「放課後はどうする?」


「迷惑じゃなかったら、お願いします」


「じゃ、教室まで迎えに行くよ」


 そう言うと、西原先輩は依田先輩の腕をつかむ。


「お前も行くぞ」



 依田先輩はすっかり大人しくなり、西原先輩に連れて行かれてしまった。