隣の先輩

「そうなんだ。男の子って何をあげていいか分からないよね。毎年迷うから。そんなに高いものは無理だし」


 そう言うと、宮脇先輩は笑顔を浮べていた。


 私は宮脇先輩と他愛ない会話を続けていた。


 そのとき、ふと思ったことがある。


 もしかして、宮脇先輩は私が荷物をいろいろ持っていて、持ちにくそうだから声をかけてくれたのかもしれないということ。


 もしかすると私の考えすぎかもしれないけど、そうだったなら、優しいなって思った。


 依田先輩も、西原先輩も、宮脇先輩もよく人のことにきがつくなって思う。


 今は自分のことで精一杯なはずなのに、そういう人たちなんだろうって思った。


 私も来年にはそうなりたいな。


 しばらく歩くと、私の住んでいるマンションにたどり着く。


 彼女は笑顔で荷物を渡してくれた。


「いろいろとごめんなさい」


 私は先輩に頭をさげる。


 いつも先輩にお世話になっているからだ。


「私にできることがあったら、何でも言ってください。いつもお世話になってばかりだから」