「なんかいいね」
咲は私の言葉に笑顔を浮かべていた。
玄関の扉を開けると、咲とはあまり似ていない私のお母さんと同じ年くらいの女性が出てきた。
彼女は私と目が合うと、笑顔を浮かべる。彼女は私を招き入れると、飲み物をどうするか聞いていた。
「飲み物は後で取りに行くから」
彼女はそう言うと、私を二階に連れて行く。
そこに彼女の部屋があるんだろう。
彼女の部屋は階段をのぼってすぐのところだった。
彼女が扉を開けてくれたので、中に入ることにした。
彼女の部屋は可愛い雑貨などが置いてあるイメージだったけど、愛理の部屋よりもあっさりした感じだった。
部屋に通され、私は床に座る。
彼女は「待っていて」と言い残すと、部屋を出て行った。



