隣の先輩

 翌朝、私が起きたとき先輩はまだ眠っていた。


 よっぽど疲れていたのか、それとも先輩も私のことは言えないくらいによく眠る人なのかよく分からなかった。


「まだ寝ているんだ。そろそろ起きないとまずいよね」


 少し遅れて入ってきた依田先輩がそう言っていた。


 依田先輩は先輩の顔を覗きこんだ。


「しかし、よく寝るな。稜、いい加減起きろよ」


 そう言うと、依田先輩が先輩の体を揺さぶっていた。


 先輩の体がびくりと震える。


 先輩は目を擦りながら、体を起こしていた。


 先輩の寝ぼけたような視線がリビングを漂っていた。


 その視線が私のところで止まった。


 その瞬間、先輩から思い切り目をそらされた気がした。


 気のせいなのかな?


 私たちはお昼ごはんを食べて、愛理の家を出ることにした。


 私は先輩と帰る方向は一緒なので、一緒に帰る。



 咲は逆方向なので、一人で帰ろうとしたけど、依田先輩がその方向に用事があるとかで、彼女を送っていくことになった。