隣の先輩

 夜中三時過ぎに目が覚めた。寝たばっかりなのに目が覚めた。


 トイレなどは夜中に自由に使っていいといわれていたこともあり、使うことにした。


 階段をおり、用を済ませ、部屋に戻ろうとしたとき、リビングで眠っている先輩のことが気になった。


 私は足音を忍ばせ、リビングの扉を開ける。


 すると月明かりが差し込むリビングに影を見つける。


「先輩?」


 私は小声で呼ぶ。でも先輩はすごく疲れていたんだろう。


 身動き一つしなかった。


 私は先輩の傍まで行って屈むと、その額に触れた。


 ほんの少しだけなら、先輩も起きないかなと思ったから。


 先輩にとって、私といる時間はどれくらいの割合なんだろう。


 私が先輩のことを考えるより、ずっと少ないことくらいは分かっている。


 それでも宮脇先輩と一緒のところを見ても、

隠しごとをしていると知っていても、どこかで期待してしまっていた。