隣の先輩

 寝ぼけて私に少しだけ触ったり、顔を真っ赤にしたりすごく可愛かったな。



「だよね。あいつ、布団からなかなか離れないから。そのまま寝かせておいていいと思うよ」



「でも、家の人が心配するかも。先輩って泊まる予定じゃなかったんですよね」


「大丈夫だよ。あいつだけ先に帰ってきたと言っていたから、おじさんとおばさんはまだ向こう。

一応、おばさんにはメールでも送っておくから。ちょっと待っていて」


 そう依田先輩は言い残すと、部屋を出て行く。



 私だけが部屋に残されてしまっていた。


 そのとき、先輩の体が動く。


 先輩のやわらかそうな髪が流れるようにさらっとなって、先輩の寝顔を見ることができた。


 先輩の寝顔はかわいいなって思う。


 私は手を伸ばすと、先輩の頭に触れた。


 やっぱり先輩の髪の毛は想像したみたいにすごく柔らかい。さらさらっとしている。


 先輩は誰のことを好きなんだろう。