隣の先輩

 花火を終えると、私たちは眠ることにした。


 先輩と依田先輩はテレビの前で、何か話をしていた。


 さっき、依田先輩は先輩と話をすると、部屋を出ていっていた。


 先輩はソファに体を預けているけど、全く動こうとしない。


 家に帰ると言っていたけど、もしかしたら眠っているんじゃないかと思った。


「どこで寝る? 私の部屋でもいいけど、狭いよね」


 その言葉に、愛理に視線を戻す。


 愛理は難しい顔をしていた。


 そのとき依田先輩が入り口から入ってくる。

「客間を使えば? 新しいタオルケットもあったから。稜が泊まるなら俺の部屋に連れて行くから」


 そう依田先輩が告げる。


「それがいいかもね。じゃ、行こうか」

「布団は三人分あった?」

「なかったら適当に出すよ」


 依田先輩の問いかけに愛理が応える。そして、愛理は出て行こうとした。


 私はさっきから動かない先輩が気になって、なんとなく覗いていた。