隣の先輩

 品数が多くてすごいと思っていたけど、あれを同じ年の愛理がつくっていたとなると頭が下がる想いだった。


「たいしたことないよ。そうしないといつもコンビニの食事とか食べないといけないところだったし。お兄ちゃんがからきしダメだから。皿洗いとかはしてくれるけどね」


 淡々と語る愛理の言葉に先輩は苦笑いを浮かべていた。


 二人は本当に仲のいい兄妹なんだな、とそんな二人の様子を見ていたらそう思っていた。


 やっぱり私も少しくらい作れるようにならないといけないかな、と思った。


 食後、冷凍庫をあけた愛理が言葉をもらす。


「アイスがなくなってるんだけど」

「それ、さっき食べたよ」

と軽い口調で言ったのは依田先輩。

「ちょっと勝手に食べないでよ。夜ごはんの後に食べようと思っていたのに。

それもニ人分も。せっかく三人分買ってきたのに」


 二人分でさっきということはもしかしてと思い、二人を見た。


「ごめん。それ、俺も食べたから」


 私の疑問を解決するように、そう言ったのは西原先輩だった。彼は座っていた椅子から立ち上がっていた。


「俺が買ってくるよ。何がいい?」