隣の先輩

 先輩は別に自分から話をしようとしなかった。


 そういえば、先輩のクラスは優勝したから、あの賭けには先輩が勝ったことになる。

 でも、先輩は私に何をさせたいんだろう。


 それはそのうち先輩から言ってくるかもしれない。


 今は宮脇先輩のことが先決だった。


 家まで半分の道に来たとき、宮脇先輩が手を差し出した。


「ここまででいいよ」


 そこは交差点になっていて、私たちは右手にいく。


 でも、今来た道を含めると、四箇所の道がある。宮脇先輩の家はその中の別の道に向かうんだろう。