隣の先輩

 だから女子でわざわざグラウンドまで応援に行く人はほとんどいないみたいだった。


 でも、卓球をやっている場所と体育館は行き来しやすいので、ちらほらと男子の姿はあったりする。

「ついていってあげようか?」


 そういって愛理が振り向いたとき、彼女の動きが止まる。


 私が彼女の視線の先を追うと、そこには西原先輩と依田先輩の姿を見かけた。


 応援に来るって本当に来たんだ。


 嬉しいけど、もう試合が終わっていると思うとかなり微妙。


 愛理は私の腕を引っ張って連れて行く。


「お兄ちゃんのクラスは勝ってる?」



「当たり前」



 そう言うと、依田先輩は手のひらで顔を仰いでいた。


 さっきまで試合をしていたのか、その肌には汗が目立つ。