隣の先輩

「え? そんなことないよ」
「先輩からメールが来たって顔を見れば分かるから」


 そんなに私は喜んでいたのかな。


 自分では自分の顔が見られないから分からないけど。


 私は先輩との約束を伝え、教室で待っておくことにした。


 あっという間に教室から人がいなくなる。


 待っておくというのはなかなか暇なものだった。時間があるので、図書館で新しい本を借りようと決める。


 この前の本は読んでしまっていたからだ。


 図書館までの道を歩いていたとき、見慣れた人がこちらに歩いてきているのに気づいた。


 私は辺りを見渡して、近くの階段の影に隠れる。