隣の先輩

「あれ? 飲み物は?」


 咲が不思議そうに聞いてくる。


「森谷君がついでに買ってきてくれるって」

「森谷君って真由には優しいよね」


 そう咲はさらっと言った。


「そう、かな?」


 言われてみてもそんな感じはしない。


「そう思うよ」


 そうなのかな?

 私にはいまいち実感もなかった。
 彼は無口で女の子とはあまり話をしないから、そう見えるのかもしれない。


 彼が話す女の子は私くらいだと思うから。


 たまに愛理と話をしているが、本当にそれくらいだった。