隣の先輩


 その空はなんだか悲しくて、見ているとさっきの西原先輩と宮脇先輩のことを思い出していた。



 先輩にとって宮脇先輩はどんな人なんだろう。


 宮脇先輩はどう思っているんだろう。


 私たちはほとんど口を利かなかった。


 先輩が何度か話を振ってきたが、私は「そうですね」とかそう言った無難な返事をすることしかできなかった。


 だから先輩もそのうち話をするのを諦めたんだろう。



 朱色の空を背景に、ただ二人で歩いていた。


 何度かちらっと見た先輩の表情は、夕焼けのせいかどこか寂しそうに見えた。