隣の先輩

 そのとき先輩が息を吐くのが分かった。


 心なしか呼吸が乱れている気がした。


「どこから来たんですか?」


「新館の二階辺り。見当たらないからちょっとおかしいなと思ってさ。メール送って正解だった」


 新館とは図書館のある建物とつながっている校舎だ。主に二年生のクラスがある。



 図書館を出ると新館の三階につながっている。


 そこから階段を一階まで降りて、私たちが普段授業を受けている校舎にたどり着く。


 渡り廊下になっているので、上履きのまま移動できる。


 私に追いつかないことを変に思って連絡をしてきてくれたんだろう。


「ごめんなさい」