隣の先輩

 どうして待っていろなんて言ったんだろう。先輩の考えていることはよく分からない。


 すぐに先輩は来ると思っていた。



 当然図書館を出て、すぐにメールを送ったんだと思ったからだ。


 でも、思いのほか先輩が来るまでの時間がやけに長い気がした。


 図書館から私が今いる場所まで実質一方通行なこともあり、階段をあがることにする。


 この建物は外への出口はあるが、まずそこから来ることはないので、入れ違いになることないと思ったからだ。


 私が少し階段を上がったとき、足音が静かな空間の中に響いていた。


 先輩が来たんだろう。


 半分ほどあがったとき、先輩と出くわす。


「こんなところにいたのか」