隣の先輩


「先輩のバカ」


 先輩が悪いわけじゃない。


 でも、この苦しい気持ちをどうにかして解消するために、そう口にしていた。


 先輩にとっては私はただの後輩だから、口を急に押さえたり、

一方的に待っていろなんてそんな無神経なことが言えるんだろう。


「何で私が待っていないといけないのよ。暇じゃないのに」


 暇じゃないのに。それでも帰ることなんてできるわけもない。


 その理由は先輩に言われたから、だ。

 でも、先輩にそんなことは言えなかった。


 どうかしている。


 自分で自分が嫌になるくらい。