隣の先輩



 でも、彼女の次と示されたことがどうしても心の奥に引っ掛かっていたんだと思う。


 別に彼女でもないのに、そんなことで嫌な思いをしてしまって、

バカみたいだし、自分で自分のことを嫌な子だって思ってしまっていた。


 それでも今だけは先輩を見て笑える自信がなかった。


 どこかで予想していたのに、それでもこうして目の前に示されると傷ついてしまうなんてどうかしている。



 その本は目立つところにあったんだろう。


 私が宮脇先輩のところに着く頃には、彼女の手には私の借りる予定の本が握られていた。

 宮脇先輩はそれを私に渡す。


「あってよかったね」


 私がさっき嫉妬してしまった気持ちがどれくらい醜いのか知らしめるような優しい笑顔だった。