隣の先輩

「家ってどこ?」


 咲が告げた場所を聞き、先輩は納得したようだった。


「近いの?」


「そっからだと直線距離で帰れるからね」


 先輩がそういうならそうなんだろう。


「そうだね。また明日」


 咲の優しさを受け取って、そう笑顔で告げる。


 彼女は笑顔で信号を渡っていく。


「でも、今日は賢の妹は一緒じゃないんだ」



「愛理の誕生日プレゼントを買いに着たんですよ」


 私は手にしていたものを先輩に見せる。


 私が預かっておいて、誕生日に持っていくことになったのだ。


「そっか。七月だっけ。誕生日か」