隣の先輩

 私達が髪飾りを見ていると、同じくらいの年頃の子が近くを通り過ぎる。


「ね、清枝が学校帰りに知らない人から手をつかまれたんだってさ」


「それって、本当だったんだ」


「まだ明るい時間帯だったから大丈夫だと思ったんだけど」


 二人はそんな言葉を残し、店の外に出て行く。


 私と咲は顔を見合わせていた。


「あれって本当なのかな」


 咲が心配そうな顔をする。


「かな」


 そういう話の信憑性がどの程度あるのか分からないけど、最近、この辺りに不審者が出没するという話は最近ちらほら聞き、


学校でもそうした注意がされていた。


注意をしておくに越したことはないと思う。


 私達は適当に店内を見渡すと、お店の外に出た。


 今の時間が五時を回っていた。