隣の先輩


「愛理はどういうのがいいんだろうね。シンプルなのがいいと言っていたけど、こういうのはだめかな」


 彼女が手にしていたのは可愛い花がプリントされたティーポット。


「そうかもね。白一色がいいのかな」


 彼女は今度は別のピンクのものを手にとって吟味していた。


「この前といっても一ヶ月くらい前に依田先輩に会ったんだ」


「え?」


 咲が少し目を丸め、私を見ていた。


「愛理の誕生日をかいにきたんだってさ。本当にあの兄弟はなかいいよね」


「そうなんだ。どこで会ったの?」


 いつもさらっと会話を流す咲が珍しく食いついてきた。


 興味があったのかな。


「後で寄ってみようか。財布を買っていたの。でも、一応愛理には内緒ね」


 まずは愛理の誕生日プレゼントを選ぶことにした。



 バッグでもティーポットもどっちもそれなりにいいのがあったけど、最終的にティーポットを選ぶことにした。