隣の先輩

先輩が一番親しいのは依田先輩だろう。でも、廊下で以前話をしていた綺麗な人と一緒にいるのをよく見かけた。


 そのときの先輩はどこか優しい笑顔を浮かべているような気がした。だから、そう聞いていた。


「さあな。でも、一緒にいて楽しい奴なら答えられるよ」


「依田先輩?」

「異性の話じゃなかったのか?」

「あ、そうですね」


 慌てて訂正した。


 先輩は肩をすくめて苦笑いしていた。

 先輩がそんなに女の人と話すのは見たことない。私が見た限り、あの綺麗な人くらいだった。


 だから、彼女の名前が出て来るんだろうなと思ったときだった。