隣の先輩

 先輩はもう少しあそこにいたいと思ってくれていたんだろうか。


 そう思うと、なんだか嬉しくなって、紅茶に口を運ぶ。


 そのとき、隣の部屋で物音が聞こえた気がした。

 帰ってきたのかなと考えていると、私の携帯が鳴った。


 母親からの帰ってきたと伝えるメールだった。


「帰ってきた?」


 その言葉にうなずく。


 もう少し先輩の家の中にいたかったけど、そんなわけにもいけない。


 また入る機会はないかもしれないけど、長居して迷惑かけたくないので、早めに去ることにした。


 私は紅茶を飲み終わると、立ち上がった。


「今日はありがとうございました」

「どういたしまして」


 先輩の言葉を聞き、家を出ることにした。