隣の先輩

 すごく飲みやすい。紅茶って苦いものばかりだと思っていた。


「苦手だった?」

「そんなことないです。おいしいですよ」

 いろんな味の紅茶があるんだと想いながら、続きを飲む。


「母親の趣味で他にも変なお茶がいっぱいあるんだよな」

「へー。どんなお茶ですか?」


「ブルーベリーとか、ラベンダーとか、まあいろいろとね」

 そう言うと、苦笑いを浮かべていた。

「ハーブティが好きなんですか?」

「よくは分からないけど、そうなんじゃない? 今日も買ってくると思うよ。父さんは母さんに甘いところがあるからね」

「今日、両親は?」


 お母さんはあの雨の日に一度会った。