隣の先輩

 お化け屋敷なんて、小さい頃怖かったけど、子供だったから。


 そう思っていたが甘かった。


 むしろ、小さいときよりも、想像力が働くからか、昔より怖いような気がしないでもない。
 怪しげな効果音にびっくりして、先輩の後ろに隠れる。


 先輩はそんな私を見て、苦笑いを浮かべていた。


「お化け屋敷で怖がる人って初めて見た」

「初めてって、結構怖い人も多いと思うけど」

「母親と小さい頃に入ったことあるけど、あの人はこういうものは平気だからね」


 華奢に思える彼女だが、そういうこともあると言われれば納得できなくもない。


「怖くないんですか?」

「だって作り物だろう?」


 先輩はそう言うとあっけらからんと笑う。


 先輩はある意味強敵なのかもしれない。


 そのとき、顔に何かが触れる。