隣の先輩

 そんな言葉に必要以上にどきどきしそうになって、あわててソフトクリームに視線を戻す。


 とりあえず、目の前のこれを食べることに集中した。


 最後の一口を口に入れると、先輩はなぜか笑っていた。


 その笑った理由がそのときはさっぱり分からなかった。


「私も楽しかったです」


 そう言うとできるだけ笑顔を浮かべることにした。
 そのとき、辺りを照っていた太陽の日差しがいつの間にか気にならなくなっているのに気付いた。


 今日、傘を持ってきていなかった。天気予報では晴れと言っていたのに。


「一雨来そうだな」


 そう言うと、先輩は立ち上がる。


「今から乗り物に並んでも、並んでいる途中に振り出しそうだな」