隣の先輩



 先輩は相変わらず疲れた様子を全く見せなかったからだ。


 しばらく経って、私の前に影が現れる。
 顔をあげると、先輩がバニラとチョコレートのソフトクリームを持って立っていた。


「どっちがいい?」

「え?」


 私は戸惑いながらもバニラのソフトクリームを選んだ。

「お金」

「いいよ。別に」

 先輩はチョコレートソフトクリームをゆっくりと舐めていた。


「お前って、こういうの好きそうに見えたから」

「好きですよ」

 上ずらないように注意して、先輩にそう伝えた。