「回っているから、焦ってしまわないですか?」
「でも、みんなが乗れるから、止まらないんだろう? そう考えると焦る必要なんかないと思うんだけど」
先輩の言うことは当たっている。
なんか制限時間とかあると焦ってしまう。
それは昔からそうだった。
「急かされるのって苦手なんですよね。制限時間とかあると心臓に悪い」
「そうなんだ。そういえば、俺、今日、二時までに帰らないといけないんだけど」
「え?」
私は思わず腕時計を見た。時刻は十時を少し回ったくらい。
それならもう十二時には帰らないいけないと思ったとき、先輩が肩を震わせて笑っていた。



