隣の先輩

 先輩におごってもらったということは嬉しかった反面、悪い気がする。


 私の顔を覗きこむと、からかうような表情を浮かべる。


「気にするなって」


 そう言うと先輩は私の頬を抓った。


 突然のことに思わず体を仰け反らせそうになったけど、なんとか必死に留めた。


 過剰に反応していることがばれたくなかったからだ。


「ごちそうさまでした」


 そう言うと、先輩は満足そうに微笑んでいた。


 テーマパークの中に入る。


 乗り物中心のテーマパークなので、フリーパスを購入した。


 日曜日だけあって人が多い。親子連れとか、恋人同士に見える人とか、友達同士とかいろんな人がいる。


 私と先輩は恋人同士に見えるんだろうか。


「何がいい?」

「あまり心臓に悪くないものがいいかな」


 ジェットコースターとかは乗ったことがない。