隣の先輩

 でも、先輩は眠そうに目を擦るだけだった。


 そんなことをしているうちに駅に着く。その駅で降りるのか何人かが立ち上がると、扉の方へ歩いていく。


 私は自分の荷物と先輩の荷物を抱えると、先輩の肩を揺すった。


 そのとき扉が開く。


 先輩は駅についたことに気づいたんだろう。ゆっくりと体を動かしていた。


 しかし、それでは間に合うか分からない。


 私は先輩の手をつかむと、引っ張るようにして電車の外に出た。


 比較的降りる人が多かったからか、それでも難なく電車の外に出ることができた。


 電車を出て、少ししてドアが閉まる。


「先輩、荷物」