隣の先輩


 心臓がどうにかなってしまいそう。起きてほしいけど、起きてほしくないような妙な感じだった。 


 
 できるだけ体を動かさないようにして、そんな状態のまま時間を過ごしていた。


 そして、私たちが下りる駅のアナウンスが流れる。


 そのアナウンスにどことなくほっとし、先輩を起こそうと肩を揺する。


「先輩、起きてください」


 先輩は体を起こすと、まだ眠いと伝えているような瞳で辺りを見渡していた。


 先輩が起きて、ほっとしたのもつかの間、また先輩が私にもたれかかるように眠ってきた。


 まさか先輩って寝起きがめちゃくちゃ悪いんじゃ。


 そんなことを考えているうちに電車が減速しだした。


 このままでは駅に着いてしまう。焦って先輩の肩を揺さぶる。