隣の先輩

 先輩はこういう顔をして眠るんだ。ちょっと可愛い。


 そのとき、電車がカーブを曲がった。


 同時に私の体もそのカーブに反発するように曲がっていた。


 そこまではよかったんだと思う。その直後、私の肩に何か触れるのが分かった。


 さらっとした髪の毛が頬に触れる。それが先輩の髪の毛だと気づくのに時間はかからなかった。


 周りからみたら恋人か友達に見えるのかな。


 窓に映っている自分の顔を見たが、そこまで動揺しているようには見えなかった。


 でも、心臓は今すぐにでも破裂しそうなほど、どきどきしていた。


 今まで男の人とここまで密着したことはなかったからだ。