トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「行こう」

 薄笑いを浮かべて男の首根っこを掴み車に向かう。

「ちょっ……!? あのっ、まっ……待ってくれ!」

 途端に男の口がべらべらとまくし立て始めた。

「おっ俺は、そのガキを引き取りに行けって命令されただけだ! そしたら引き渡しの時に、男が横からガキを連れ去りやがって……っ」

「ほう」

 この街でウイルスを扱える企業といえば……男から視線を外して考え込む。

「よし解った」

「へ……?」

 勝手に納得して男に再度、笑顔を見せる。

「そのウイルス。ニューヨークにでもばらまくつもりでいたか?」

「!?」

 こいつはこの短時間でどこまで理解したんだ!? 男は驚愕し、見下ろすエメラルドの瞳に恐怖を覚えた。

「乗れ」

「え……あ」

 男をそのままにして少年を車に促す。