センセーはまだクスクス笑っていたが、俺は無視してノートの新しいページをめくった。 ほんっとに、こいつ、ムカつく! その時、玄関でガチャリと鍵を開ける音がした。 あ、帰ってきた。 思っていると、パタパタと足音が近づいてきて、ドアがノックされた。 「はい」 返事をすると、ドアから顔を出したのは、予想通り、仕事帰りの母親だった。