真っ赤な顔で俺を見上げている栞が可愛くて、もう一度キスをした。 でも、これ以上したら俺の方がもたない。 しぶしぶ体を離した。 「おなかすいただろ?」 「えっ、あ、うん……」 栞の背中に手を当てて、隣の部屋のテーブルまでエスコートした。 栞を迎えにロビーに降りる前に料理は用意してもらってあった。 「メリー・クリスマス」 乾杯はしたけれど、栞はなんだか落ち着かない様子だ。 きっとあれこれ想像を働かせて緊張してるんだろう。 わかりやすい奴…… しょうがない。 種明かししてやるか。