「先にチェックインして待ってた。 行こうか」 そう言って私の腕を取り、エレベーターの方へ歩き始めた。 「えっ、チェックイン?」 驚いて奈良坂君の顔を見上げると、キーを見せてくれた。 「38階だから、窓から夜景がよく見える」 「あ、そうなんだ……」 って、感心してる場合じゃないよね? 部屋を取ってあるの? それって…… どういうこと?