お父さんが王子って…… 奈良坂君、本当に王子様だったんだ…… 私が呆然と奈良坂君を見つめていると、奈良坂君は私の考えを読んだように言った。 「お袋はあの人と一緒になる気はない。 だから俺も王子じゃない」 「あ、うん、そうだね……」 そういえば、奈良坂君、王子って言われるの嫌いだったんだっけ。 本当にそうだから、なおさらいやだったのかな。 でも…… 奈良坂君のお母さんが、事情があって結婚はしないっておっしゃってた意味がわかった。 相手が王室の人じゃ、やっぱりいろいろ難しいよね。