ずっと避けてたくせに、いきなり声かけたら変に思われるかもしれないけど、それでもいい。 声が聞きたい。 早く、奈良坂君に会いたい。 そう思っていたら…… ♪♪♪♪♪♪♪ 突然、ケータイの着信音が車内に響いた。 私のだ。 高部先生に断って、バッグからケータイを取り出した。 遅くなったから家からかも。 そう思って液晶を見たら――