「えー? じゃあ、王子は何も委員やらないの?」 「やらない。 それより、その『王子』っていうの、やめろ。 前から言ってんだろ?」 俺は大野を睨みつけた。 しかし、これくらいじゃ大野はへこたれない。 「えー、じゃあ、大輔って呼ばせてくれる?」 甘えた声を出してきた。 まったく反吐が出る。