「大輔、心配かけてごめんね」 俺は謝るお袋から視線をそらせた。 「別に……」 それならいいんだ。 あいつにさえ、言わないでくれれば―― それで、すべてが解決したはずだった。 俺はあの翌日、さっそく行動に出ようとした。 明日香をどこかに呼び出してコクるつもりだった。 それなのに、あの翌日から明日香は明らかに俺を避け始めた。