ぶるっと身震いした。 やだやだ。 人に注目されるのって苦手! もう寝ない! 私が気を引き締めなおしたとき、電車がホームに止まった。 満員の車内からたくさんの人が降り、 また同じくらいたくさんの人が乗ってきた。 ドアのすぐ横の座席に座っていた私の前に、 一人のおばあさんが人の波に押されてきた。 胸に重そうな荷物を抱えている。