「暗幕を運ぶって言ってたけど、女の子も一緒だったの? それってもしかして、大輔の彼女?」 「ちがうよ! 文化祭委員を一緒にやってるだけだ」 俺は即座に否定したが、お袋は高部センセーと目を合わせてニヤニヤしていた。 ふざけんな! お袋に余計なこと吹き込むな! 俺は二人を背後に残してさっさと家に入った。 ったく! あの野郎、ほんと食えねえやつだぜ! あー、むかつく! いつか目に物見せてやる!