俺たちが帰宅してガレージに車を入れていると、家からお袋が出てきた。


「お疲れさま」


車を降りた高部先生からキーを受け取りながら、お袋は高部先生に言った。


「すみませんね、先生。
大輔のわがままにお付き合いただいて」


恐縮するお袋に高部先生は首を振った。


「いえ、どうってことありません。
それに、可愛い女子高生とドライブもできましたしね」


ふん、余計なことを!


意味ありげに俺を見る高部センセーの視線に気づいて、お袋は俺に聞いてきた。