「重いから気をつけて」 「ありがとうございました!」 私は快く暗幕を貸してくれた教頭先生に頭を下げた。 3人で分担して10枚持ち、車に運び込んだ。 「で? これをどこに運ぶんだ?」 高部先生の質問には奈良坂君が答えた。 「北山学園高校まで」 「へいへい」 「すみません。 よろしくお願いします」 そっけない奈良坂君に代わって私は高部先生に頭を下げた。