「奈良坂君のおうちの方、平日でも大丈夫なの?」 心配になって聞くと、奈良坂君はなぜかニヤリと笑った。 「ああ、ちょっと当てがあるから。 明日までに日取り決めておく」 奈良坂君はそう言い残して、部活に行ってしまった。 奈良坂君のことだから、きっと大丈夫だよね。 私は去っていく姿をを名残惜しく思いながら、奈良坂君を見送った。