ポンポンと綾音に背中を叩いてもらうと、少し落ち着きを取り戻せた。 私は綾音から離れ、奈良坂君の方を向いた。 「奈良坂君、今日は本当にごめんなさい。 一人でできるって言ったのに、とんでもないミスしちゃって。 それから、ありがとう。 無事に暗幕を借りられて、本当にほっとした。 奈良坂君のおかげだよ。 本当に本当にありがとう」 私は深く頭を下げた。 「いや…… まあ、暗幕は無事に手に入ったし。 じゃ、俺、帰るわ」 奈良坂君はそれだけ言うと、一人先に帰ってしまった。