その後、いつ取りに来るか聞かれ、まだ何ヶ月も先の話なので近くなったらまた連絡する約束をして電話を切った。 私は電話を切ると、奈良坂君と綾音の顔を見て伝えた。 「貸してくれるって。 日が近づいたらまた電話すればいいって」 奈良坂君は一つ頷き、綾音は顔をほころばせた。 「よかったね、栞」 綾音に肩をたたかれ、私は一気に緊張の糸が緩んだ。 「うん。 ほんと、よかった。 ほっとしたよぉ、綾音~」 綾音に抱きつくと、安心して涙がこぼれてきた。 今日は泣いてばかりだ。