しかし、奈良坂君はすぐにその腕をはずして、礼奈に釘を刺した。
「文化祭委員として行くんだから勘違いするな」
奈良坂君って、礼奈には特別きつい言い方をするけど、いつもまとわりつかれてるせいなのかな?
でも、そのきつさの中に親しさが含まれてるような気がして、少しうらやましかった。
私は並んだ二人のあとを2,3歩離れてついていった。
礼奈は邪険にされても一向にめげないで、奈良坂君に話しかけている。
「ねえ、王子、用事が済んだらちょっとあたしの部屋寄ってかない?」
うわぁ、部屋に誘うなんて、礼奈、大胆!


