「撮影に必要な機材なんだけどさ、こっちで用意しなきゃならないものってあるか?」 私もノートを開いたまま、田中君の方を見た。 田中君は私達の顔を見比べながら言った。 「カメラも映写機もうちにあるから大丈夫だよ。 ああ、教室で上映するなら暗幕が必要だな。 窓と廊下側の小窓も全部覆うから、予備も含めて10枚くらい必要かな」 私はそれもノートに書きとめた。 「サンキュ。 他になんかあったらいつでも言ってくれ。 監督、よろしくな」 奈良坂君が言うと、田中君は照れくさそうに頷いた。