「ええっ!?」 急に指名されて、田中君はおろおろしている。 クラスのみんなもざわついた。 「田中?」 「あいつにできんの?」 「なんで田中?」 田中君はいわゆるオタク系の目立たない男子。 クラスの中でもどっちかっていうと隅っこに隠れているような感じの存在。 映画やアニメには詳しいみたいだけど、監督なんてできるのかな。 私は心配しながら成り行きを見守った。